言葉は進化する~2018年上半期流行語「あげみざわ」とは。

2018年上半期JC・JK流行語

こんばんは、力丸です。

タイトルを見て、「おいおい、今さら上半期の話?」

と思われた方もいるかもしれませんね。

あ、こいつはしばらく地球の裏側にいたから情報に時差があるんだな、

と温かい目でご覧ください。

突然ですが、みなさんは

「あげみざわ」「あざま水産」

という言葉を聞いて何のことかわかりますか?

私は最初、恥ずかしながらどこかの企業名かと思いました。笑

実はこれ、現役女子大生が社長を務める

株式会社AMFさんにより調査・発表された、

「JC・JK 流行語大賞2018 上半期」

のコトバ部門第1位&2位のワードです。

※JC=女子中学生、JK=女子高校生

こちらの会社さんには

女子中高生100名のマーケティングチームがあり、

10代のトレンドなどを調査、各業界・商品のマーケティング等に活かされています。

コトバ部門

1位)あげみざわ

2位)あざまる水産

3位)ないたー

4位)クセがスゴい

5位)いい波のってんね

ご覧のように、「あげみざわ」「あざまる水産」の他にも

「ないたー」や人気動画共有アプリTik Tokで流行した「いい波のってんね」など

興味深いワードが並びます。

コトバは進化する

”言葉ハンター”で知られる辞書編纂者、

飯間浩明さんのお言葉を借りれば

「若者が生み出す新しい言葉は、’言葉の退化’ではなく’進化’」。

「あげみざわ」という言葉は

人気ユーチューバー「けみお」さんが配信動画内で使ったことにより流行し、

「テンションが上がる」という意味を持ちます。

これは以前流行した「アゲアゲ」が「あげぽよ」となり、

さらに「あげみ」「あげみざわ」まで進化してきました。

「あげまる水産」「ありがとうございます」の意で、

「ありがとうございます」→「あざっす」→「あざす」→「あざまる」→「あざまる水産」と変化した模様。

※「水産」は、10代にも人気の某飲食チェーン、

 〇〇水産が由来となっているようです。

若者によって新しい言葉が日々生みだされる中で、

その言葉の意味やできるまでの背景を知ると

彼らの生活や志向が少し見えてくるような気がしますね。

発信する場が多い、新しいものが生まれやすい時代

今回のこのランキングを発表した株式会社AMFの社長、椎木里佳さんは、

なんと中学3年生の時に周囲に反対されながらもこの会社を立ち上げたそう。

「やりたいことを、かたちにできる」

その規模により必要とされる覚悟はもちろん大きく異なりますが、

日常の中に発信する機会、そして何かを始める・やり遂げるための情報が

あふれているというのは今の時代の象徴でもある気がします。

そしてその分、つながりやすい、新しいものが生まれやすい。

オンラインでつながる今だからこそ

生まれる新しい文化やサービスがあって、

その新しい化学反応を若者が楽しんでいる。

オンラインである分スピードが早く

うっかりしていると置いていかれてしまいそうですが、

目まぐるしく新しいものが生まれ「進化」していくこと。

その先に待っている「未来」がどんなものなのか、

そしてそこに私たちはどう関わっていけるのか。

全く新しいものばかりではなくて、

実はそこにはちゃんと時代を経て進化してきた「背景」があります。

先人そして私たちが触れてきたモノやサービス・言葉たちが

「進化」して、新しい時代を創っている。

来るべきして来たいつかの未来(今)が、

こんなにワクワクであふれていることを嬉しく思います。

可能性にあふれた時代。まさに、あげみざわ。

(使い方があっていることを祈って)

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