2018年の情報トレンドはこれ→「情報引き寄せ」

柏木です。ちょっと遅くなっちゃったんですけど、今年も博報堂メディアパートナーズが発表しているメディア生活フォーラム記事を読みました。

メディア環境研究所

メディア生活フォーラムとは、博報堂グループのメディア環境研究所が毎年発表している、「人と広告はどのような関係になっているのか?」を発表しているものなのですが、「へぇー!」と思うことが多く、わかりやすいのでおすすめです。

ちょっと前まで「情報が多すぎる!」って困ってたのに

ちょっと前まで、「情報過多な社会」とか、「情報カオス」みたいな言葉が流行ってましたが最近聞かなくなりましたね。「LINEもみなきゃ!Messengerみなきゃ!メールも見なきゃ!あぁ煩わしい!」みたいなことも減りましたよね。

「情報?まぁー、いつもそばにいるっしょ」みたいな。「まぁー、皆好きずきのツール使うっしょ」みたいな。

なんかあれですよね、まるで情報が家族みたいな感じになってきましたよね。

リタゲ広告に追いかけられるのも慣れましたし。

iphoneが日本に上陸して10年。情報がたくさんある事に私たち自身が慣れてきましたね。

デジタルメディア(ざっくり言うと、PCやスマホで見る読みもの類)に触れる時間は増える一方だし、むしろ、「あーあの記事なんだっけ?」と思ってもその情報に出会えなかったりして消化不良な感じになることが多いのに、です。

自分が気になる情報を貯めて、必要な時に使う=「情報引き寄せ」

私たちの情報の集め方はなんとなくゆっくりと変化してきました。

買いたい物がある時、調べ物がある時、その時に検索して買う・行動する、と言うよりも

・情報をいいねしたり、お気に入り登録したり、(Netflixであればマイリストに入れておいたり)情報をためるようになりました。

・そしてそこでレコメンドされる内容がより自分のマッチするものになって行くことで、「情報が自然とたまる」ようにしているのです。

・興味がある情報がいつも貯まっている状態の中で、いざと言う時にそこから判断して買い物をしたり、行動をしたりする。と言う行動になっているようです。

「そう言われてみれば、確かに変化はあったなぁ。10年前とは情報の関わり方変わったなぁ〜。」みたいな自然な変化がありました。

このスライドは面白いので、見てみると、納得感のある発見があります。

メディア環境研究所

見られ方が変わるなら、見せ方も変えていかないとねぇ。

自然と人の情報との関わり方が変わっているならば、情報を発信する側も変化が必要です。

そのポイントは

・多焦点

一つの強みを大きくずっと打ち出すのではなく、色んな角度から強みを打ち出していく方が良いようです。読む側の情報の良し悪しを決める判断基準は明確でなく、「自分にとって良いか」で判断するので強みを色んな角度から発信していくと良い、という感じです。

確かに、とある焼肉店をフォローしているとして、そのお店のウリが最上級のカルビだった場合、毎日「カルビはビールが最高!」ってアップされるより「カルビとのベスト付け合わせ」とか、「ベストタイミングの焼き加減」とか「タレをつけた後のご飯へのワンクッションは有りか無しか」みたいなことが書いてある方が情報ためときたくなりますもんね。

・多更新

そして、更新を多くする。が大事らしいですよ。古い情報は消え去ってしまいますし、多くの情報に触れることに違いはないので、情報がどんどん過去のものになります。

焼肉店で言うなら、月1のこだわりコラムより、カジュアルな記事を読むし、読んだらためたくなりますもんね。

「あぁ、確かに言われてみれば、そうだわ。」みたいな2つですねぇ。

情報は生き物なので、鮮度が大事です。

皆が情報に慣れた今、自分が必要とする情報の形に合わせて情報源を選んで行くのは自然なこととなり、デジタルメディアに求められる情報の鮮度がますます大事になってきました。

つくづく、情報は生き物だなぁと思います。私たちも、生き物である「情報」を育てる場所(ホームページなど)を持っている以上、愛情を持って育てていきたいと思います。

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