配送業者に感謝しよう

こんにちは!メキシコ在住フリーランスのワカです。今年も残すところ約1ヶ月。私にとってはあっという間でしたが、皆さんはいかがですか?

メキシコは大半がキリスト教徒の国。年内最後の大イベントはそう、クリスマスです。今回はクリスマス時期にエアコンを買い替えようとしたある日本人の、ちょっと残念なお話から。(これまでの記事はコチラ)

誰が来るの?え、誰も来ないの?

それは、コロナが流行る前の年。12月にエアコンを買い替えようとした日本人佐藤さん。(主婦/仮名)

家電量販店でエアコンを選び、お会計をして搬入予定日を聞いているときに「あ、もうすぐクリスマスじゃん」と重要な事を思い出します。お店のスタッフによると、搬入予定日は12月24日。日本なら特に何も不安に思うことはないのですが、メキシコでは違います。

特別な日で祝日で年末も近くて、どう見てもメキシコ人が「働きたくないであろう日」だからです。そのときの会話はこんな流れ。

佐藤さん:あの、12月24日ってイブですよね?業者さん、ちゃんと来てくれますかね?

スタッフ:あぁ、そうですね。私は受付スタッフなので確実なことは言えないですが、多分来ないでしょうねぇ。

えぇー?!!!

ですよね。私たちにとっては。
来ないの?じゃあなんで分かっててその日を搬入予定日って言ったの?ていうか、よくそれ口に出せましたね!etc.

でもまぁ、わかんないんです、受付のお兄さんは。一応スケジュール的にはその日って事になってるし、あとは現場の人が当日に判断するし、今聞いたところで確実な答えはわからないし。

そもそも外国では時間指定なんて、あって無いようなモノだというのは、何となく皆さん想像できると思います。しかしここメキシコでは、その「日付」も100%なんてことは期待できないんですねぇ。

悪びれない態度と屈託のない笑顔

同じような話で、タワーマンションに住む横井さん(主婦/仮名)の経験とその感想も印象的でした。

それはある日、水の10リットルボトルをネットでいくつか注文したときのこと。(メキシコでは水道水は飲めないので、スーパーやネット注文でお水を買います。)

前日に最寄のスーパーへネットで注文し、翌日14時の配達を依頼。当然遅れるであろうことは横井さんも想定内。しかし実際に配達されたのは20時過ぎでした。

1日中家にいるだけなら、そんなことものんびり構えていられますが、仕事や出掛ける用事があるときは、結構ストレスになるのがこの”数時間の遅れ”

しかも大抵の場合、お店に電話で確認しても「ちょうど今準備してる」「これから出発するところだよ」と返ってくる。正確な情報が掴めないのです。

でも横井さんは、その日のことを振り返って「敗北感を感じた」と感想を書き綴っていました。その理由はこうです。

「20時過ぎにチャイムが鳴って、文句のひとつでも言おうかとドアを開けたら、満面の笑みでお兄さんが立ってるんですよ。こんばんは!お水どこに下ろしましょうかー?!って。世間話を交えながらテキパキ作業するお兄さんを見てたら、なんか、自分がおかしいのかなって気になってきたんです。」

もちろん配達員のお兄さんは口に出していませんが、その雰囲気から「時間?だーーいじょうぶですよ!3時間遅れても5時間遅れても、何なら明日になったとしても。それでデッカイ問題が起きますか?音楽でも聞いて気楽にいきましょうよ!」的な何かをひしひしと感じたそう。

結局横井さんは、チップを払って笑顔でお兄さんとお別れしたとのこと。

こういう話って、たぶん国民性に対するイメージとか、諦めや憧れなど様々な要素が絡みあっているので日本では汎用性がないと思うのですが、海外で生活すると需要できるようになるというのも、面白いですね。

さて、私もそろそろネット注文にチャレンジしてみますかね。それでは次回またお会いしましょう。アディオース!

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