こんにちは!メキシコ在住フリーランスのワカです。早いもので、私がなんとなくメキシコに住み始めてから1年が経ちました。(これまでの記事はコチラ)
12月はクリスマス・年末年始と、お祝いごとが続く何かと物入りなこの時期。それはここメキシコでも変わりません。日本との違いは、大きく開いた貧富の差。見たこともない大富豪や月数十万のお洒落な家に住むリッチな人たちがいる一方、国民の40%強が貧困と言われる実態があります。
「メキシコ人には貯金をするという概念がない」とよく言われますが、そもそも貯金できるほどお金を稼げていない、という実情もあるのです。
ちなみに、メキシコでは一般的に給料日は月2回あります。これは日系企業も同じ。ある程度のお金を稼げても、もらったお金をすぐに使い切ってしまい翌月まで生活できない人も多いからなのだとか。毎月15日と月末はATMに行列ができるのも見慣れた光景です。

年末は犯罪が急増?!
メキシコに初めて降り立った2019年の11月。ホストファザーに「お金を下ろすときは付いていくよ。」と言われ、その道すがらに理由を聞いたときのこと。
「君は外国人だしスペイン語もまだ話せないでしょう。何か起きても助けを求めることもできない。ATMから出た直後が一番狙われやすいから、なるべく現地の人と一緒に行くことを勧めるよ。」
えーー!そんなに危ないの??
でも確かに、ネットで調べるとそういう類のニュースがごろごろ出てくる。つい先日も、駐在員の知り合いが帰宅時に拳銃強盗に遭ったそうで。また、現地のニュースを見ていると「え、このお店に(失礼ながら)そんな大金無いでしょ?」というところで強盗事件が起きている。
でも、それがこの国の現実。
1万円でも奪い取れればしばらく暮らせるし、自分もケガをする恐れのあるガードの固いところで盗みを働くより、さっと盗れて姿をくらませられるほうが効率が良い。
「100%安全」なんていう身の守り方がないのは残念ですが、それでも対策はするに越したことはない。ということで、私は常にバッグに予備の財布(1000円位を入れている)と、昔使っていたiPhoneを入れています。
まぁ、バッグごと盗られたらどうしようもないのですが、何もしないよりはマシかなぁと思っています。
少し前に流行った強盗の手段
半年ほど前に、深夜のプチ誘拐強盗(そんな可愛いものじゃないけれど。)が一部で横行していました。
観光客や外国人はメキシコの銀行口座を持たずに、クレジットカードのキャッシング機能を使うことが多い。そこに強盗犯たちが狙いを定めたのです。
キャッシングには1日の最大引出可能額(約4万円)があるので、夜11時過ぎにターゲットを見つけて脅しATMでお金を引き出させる。更に1時間ほど車に閉じ込めて、日付が変わってからまた下ろさせる、というもの。
銃を持っている強盗犯も多いので、抵抗は絶対NG。もはやターゲットにされたら逃げる術はありません。周りに人がいても、助けてもらえることはないと考えましょう。(巻き添えをくらう可能性があるので、基本的に助けたくても助けられない。)
そんな怖いこともあるので、夜のお出掛けはUberがマスト。タクシーは危険度がグッと上がるので、外国人は乗らないほうが無難です。(政府認可のタクシーや無線タクシーは割と安全、と言われてはいますが、よほどスペイン語が堪能で危険察知能力が高い方以外はやめたおくのをお勧めします。)

と、なんだか怖いことばかり書いてしまいましたが、私自身はここ1年で危険な目に遭ったことはありません。
ATMでお金を下ろした後にカードを取り忘れたら、後ろに並んでいた女性が走って持ってきてくれたり、深夜のUberで眠りこけてしまっても家の前でドライバーが起こしてくれたり。(←どちらも、本当は絶対ダメ!何かあっても自分の不注意で誰も責められません。)
どんなにメキシコ生活に慣れても、自分は外国人だということを忘れず、気を引き締めて生きていきたいと思います。それでは、また次回。アディオース!
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北原 和司子 (きたはら わかこ)
(株)JALカーゴサービス、(株)リクルートジョブズを経てウイッグ事業で起業。その後メーカーでの新卒採用業務やスナックでの接客、住宅情報誌&ネットのADなど幅広い業界を経験し、フリーランス営業へ。現在は海外移住を目指しメキシコシティにて奮闘中。
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