⑪行き詰まったら、海外に出てみよう

こんにちは。メキシコ在住フリーランスのワカです。連載11回目の今回は、海外に出ることに意味について。(これまでの記事はコチラ)

「グローバル化」なんて言葉は、もう何年も前からよく耳にしますが、海外での就労経験のある人はまだまだごくわずか。

今年はコロナの影響で、全世界が同時に非日常を突き付けられるという、ある意味貴重な年。働き方、人との関わり方、生き方など、通勤時間と引き換えに各々が自分の”大事にしたいこと”について考える良い機会となりました。

今すぐ海外に飛び出せないときだからこそ、その意味について触れてみようと思います。私の主観多めの回ですが、どうぞお付き合いください。

日本の外に出るって、どんな感じ?

まず、海外へ出る取っ掛かりとして一番多いのは留学。私も高校2年生のときに短期留学しましたが、若い時に受けるカルチャーショックの威力は計り知れないほど大きい。校則や家のルール、会話の内容など細かなことに「!!!」の連続でした。

でも今になって思うのは、できれば1年は異国の地で生活してみたほうがいいな、ということ。語学の習得についてもそうだし、現地でのイベントや季節の移り変わり、たまに自分や人生を振り返る時間的な余裕をもつという意味でも。

長くいれば単純に、困難や課題にぶち当たる確率も上がります。それをどう乗り越えるか、自分は何が好きか嫌いか、日本と海外の違いは何かなど、試行錯誤しながら乗り越えることは、その後の人生の大きな糧になります。

海外で「自分探し」って??

一人で海外旅行に行くときの理由として、たまに耳にする「自分探し」。失恋や就転職、何かがうまくいかないときや悩んでいるときに聞くようなフレーズ。

個人的には、これも半年以上滞在して、ボランティアなど現地の活動に参加するのが目的達成の近道かなぁと思っています。

自分探しって、実はめちゃくちゃ難しい。既に見失っている自分を、自分自身で探すわけなので、いろんな確度から客観的に見なくてはいけない。いうなれば、マクロとミクロの両方の目が必要になるわけで、一筋縄ではいきません。

それに、ある日突然「あ!これが本当の私!」と唐突に見つかるというより、色々な経験をしながら「これが、本当の、、、わたし?」みたいな感じで辿り着くものかなと思うので、焦らず向き合い続ける必要があるわけです。

ちなみに私は、探そうとして自分が見つかったことはありません。

大小様々な感動や困難を通して、自分の好きなことや強みになりそうなこと、はたまた苦手分野や嫌いなことを自覚して「これからはこんな感じで生きていきたいな~」と何となくイメージが沸く程度。

あまり気負わず、普段とは違う環境で生活することが大切ではないかと考えています。(とは言え、自分探しで答えに辿り着いた人はやっぱり羨ましい!)

コロナのその先へ

リモートワークやワーケーションなど、働き方が一気に変革した今。少し気持ちに余裕が出てきたり、一人で家にいる時間が増えたりして、これから先の近い将来を考える方も増えていると思います。

お金はもちろん大切だけれど、それだけでいいのか。仕事にやりがいはあるけれど、このままでいいのか。

私は、大事な友達も得られたはずのお金も日本に残して、外から自分の生まれた国を見ています。メキシコのコロナの状況は日本よりかなり深刻。毎日6000人前後が新規感染して、約600人が亡くなり続けています。

こんなタイミングで一時帰国したので、9月末にメキシコに戻ることを話すと「え、また戻るの?」「しばらく日本で働いたほうがいいんじゃない?」という声ももらいましたが、予定通りの飛行機に乗ることを決めました。

最悪に近い状況だからこそ、ここからどう変化していくのかを肌で感じたい。

次回は、私が思う「海外で働くということ」について書いてみようと思います。それでは、アディオース!

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