Hola!メキシコ在住フリーランスのワカです。メキシコの独立記念日は9月16日。大統領政庁や国立宮殿があるセントロ地区のソカロでは、この日の1ヶ月くらい前から飾りつけや催し物が行われます。
余談ですが、独立記念日とはメキシコがスペインから独立を勝ち取った日ではなく、独立を宣言した日(独立戦争の宣戦布告をした日)のこと。実際の独立は1821年9月27日なので、1810年に独立を宣言してから10年以上に渡るスペインとの長い戦いがあったのですね……。
独立宣言をしたイダルゴ司祭が、演説の最後に締めくくりとして用いたフレーズで有名なのがこちら。
¡Viva México! (ビバ メヒコ!)
現在は、記念日の前日15日の23時になると、大統領が独立に関わった偉人の名前を次々に挙げ、最後に¡Viva México!(ビバ メヒコ!)と皆で叫ぶのがお決まりとなっています。ソカロでは花火が上がったりバンド演奏が行われたり、とんでもない数の人々が駆け付けてお祭り騒ぎとなります。

今年はどうなるのやら。テレビで様子を追ってみたいと思います。さてさて、それではスタート!今回は、メキシコのちょっとした危険回避について。
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深夜の帰り道
怖い話じゃありません。知り合い女性Aさんから聞いたちょっといい話。
大前提として、メキシコの(というより海外の)夜道は危険。昼間に安全な地域だって、夜は違う顔を見せたりします。
ある日、食事した帰りに「もう一本先の通りでUberを拾おう」と思って歩いていたAさん。時間は22時過ぎ。通りを一人で歩いていると、後ろから3人組のメキシコ人女性が近付いてきて声をかけられたそうです。
「夜道を一人で歩くなんて危険よ。この国では女性同士助け合わなきゃ!」
お礼を言うAさんの腕を取り、4人で歌いながら1ブロック先まで通りを歩いたそう。そしてUberの到着まで一緒に待ってくれた見知らぬ女性たち。びくびく一人で歩くより歌いながら数人で歩いたほうが安全なのはきっと確実ですね。
女性を狙った誘拐などの犯罪が多発し、ことあるごとにデモに発展する中南米。一人で歩かないのが大前提ですが、どうしてものときは自分から声をかけてみるのもアリかもな、と勉強になりました。

バス運転手の機転
これはつい先日私が体験した話。ある金曜の夕方、久しぶりにバスに乗っての帰宅中。私はバス停が見える席に座り、何の気なしに外を眺めていました。
すると、50Mほど先に見えた次のバス停付近に人の姿が。これ自体は至って普通で、バスは基本、人がいたら停車するのも当たり前。ただし、このときは違っていました。
どんどん近付くバス停にいたのは、長い棒を持った浮浪者らしき男性。なんとなく私でさえ「あれ、なんかヤバそう」と思ったのは事実。すると、バス停直前にバスがするりと車線変更。
当然のように停車せず、大きな障害物でも避けるかのように滑らかにバス停付近を避け、その後また元の車線に戻ったのでした。
この一連の流れ、恐らく私以外の乗客は気付いていないだろうというくらい、自然でスムーズ。そして私は見たんです。バス停にいた男性が、バスが近付いた時に持っていた長い棒を横にして激しく突くような動作を繰り返したのを。
同じ車線を通っていたら確実に当たっていたし、人がいるからとバスを停車しても危なかったと思います。
何事もなかったように前を見て運転する運転手に、心の中で拍手を送った瞬間でした。ビバ・メヒコ!!
どうでしたか?凶悪犯罪がニュースを飾りがちなメキシコですが、他の国と同様、小さな危険や犯罪はより身近です。メキシコシティではスリや強盗が多いので、どこかのタイミングでその体験談(近い知り合いの!)をご紹介したいと思います。
それではまた次回。アディオース!
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北原 和司子 (きたはら わかこ)
(株)JALカーゴサービス、(株)リクルートジョブズを経てウイッグ事業で起業。その後メーカーでの新卒採用業務やスナックでの接客、住宅情報誌&ネットのADなど幅広い業界を経験し、フリーランス営業へ。現在は海外移住を目指しメキシコシティにて奮闘中。
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