芸を披露するのは○○○の前!

こんにちは!メキシコ在住フリーランスのワカです。

先月まで、私のメキシコ移住までの1年間を振り返る連載企画をご紹介してきましたが、今回からは新企画が始動します。(これまでの記事はコチラ)

メキシコで見かける「え、これでお金を稼いでいるの?!」という商売人たちの話や、現地の人の働き方、海外で働く日本人に聞いた苦労&オモシロ話、その他番外編などバリエーション豊かにお届けする予定です。

今回は大道芸人としてお金を稼ぐ若者たちのお話。「大道芸人」と聞くと広場や公園で芸を披露するエンターテイナーを思い浮かべる方が多いと思いますが、ここメキシコでは一味違います。彼らがお金を稼ぐ場所は、信号待ちする車の前!!

私が実際に見かけた彼らの「仕事」をご紹介します。

交通量の多い交差点がチャンス!

大道芸人が集まるのは、基本的には大きな交差点。車の停車時間が比較的長く、一度にたくさんの「お客さん」が集まるところ、というのがポイントです。1人で芸を披露する人もいれば、親子連れや5人以上のグループも。

彼らはジャグリングや踊り、楽器演奏など得意分野で勝負します。時には失敗する場面もありますが、それはそれでご愛敬、ということで。

そんな中、私は先日カメラクルーに取材されているグループを見かけました。テレビ番組のロケでよく目にする、長い棒の付いたマイクを持つ音声さんもいて、なんだかちょっと大掛かり。

礼儀正しく、アクションは大きく。

彼らは7人の若者グループで、5分ほどの「持ち時間」を無駄なく使い切っていました。一連の流れはこんな感じ。

1、全員並んで車へ向かってお辞儀

2、挨拶と自己紹介を10秒ほど

3、芸の披露

4、お辞儀と見てくれたお礼を5秒ほど

5、車の間を歩いてチップをもらう

ちなみに、彼らが披露していたのは、太鼓・踊り・大男(竹馬のようなものをズボンの中に仕込んでいる)。上の写真はそのときの様子を遠くから写真に収めたものです。

心の内は分からないけれど、楽しそうに「ネタ見せ」している彼らに、お客さんたちは次々に窓を開けてチップを渡していました。

一体いくら稼いでいるの?

正直気になるのは、1日でどのくらいのお金になるのか。しかしこればっかりは直接聞いてみないとわかりません。ただ、わずかなヒントとなるのは、大体この場合のチップは10ペソ(≒約50円)ということです。(人数が多いときや芸が気に入ったときは、多くチップをもらえることも。)

「たったそれだけ?!」と思われるかもしれませんが、10ペソあればタコスが食べられるお店もあるし、お水だって買うことができる。だから彼らは笑顔で受け取ってくれます。

動画や写真を撮るとチップを要求されることが多々ありますが、そこはきちんとお支払いしましょう。「suerte(=good luck)」と添えるとより完璧です。

いかがでしたか?

日本では全く見かけないので最初はギョッとするかもしれません。ですが、これも生きるための仕事のひとつ。面白い、なんて軽々しく言えないけれど、文化や価値観を考える良いきっかけになりますね。それでは、アディオース!

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