柏木です。お金はとても大事なことなので、年収をあげたい!と言われると、「そうだよね!がんばろ!」と思うのですが、「未経験で違う業界に行きたい。でもって年収をあげたい。」と言われると返答に困る時があります。
「なんで年収上がるの?」の前に、なんで採用されるの?
企業が採用する理由を考えたことがある人って、あまり多くはないと思いかもしれませんが、なぜ企業は人を採用するんでしょうか必要だからです。
儲かるから、です。
会社があなたにかけるお金<あなたが会社にもたらす売上
となるから人を採用するのです。営業職や技術職のような直接お金を作る領域だけでなく、間接的にお金を作る領域も「利益を作り出してくれそう」だから採用されるのです。
生々しいですか?今日はこれからももっと生々しくなります。でへでへ。
この人会社に利益を作ってくれそうだな、お金を守ってくれそうだな、、、そんな人を企業側は「仕事が出来る人」と判断し、採用したいと考えます。
仕事探しはこの4つに分類されます。この図を元に、なぜ年収が上がるのかを考えていきます。
なんで年収上がるの?
会社に多くの利益をもたらしてくれそうな人ってどういう人?を言葉にすると、「すぐに会社の利益に貢献」してくれて、「しかも継続して利益を作ってくれる人」が採用されます。
または、「自分一人だけでなく、部下や仲間も巻き込んで利益を作ってくれそう」な人が採用されます。転職先の会社にとって、教育する時間が最小限ですみ、しかもすぐに売上を作ってくれそうな人というのは、「同職種・同業界」に多いです。この領域は年収アップやマネジメント候補採用が通りやすい所です。
なんで年収あがらないの?
逆に年収が上がらないケースは、「会社の利益に貢献してくれるまでに時間がかかるし、継続して利益をあげてくれるか根拠がない」場合です。
また、同じ業界で、同じような仕事をしていた人と比べて採用の可能性がある応募者の数が多いので年収をわざわざ上げて採用しなくてもなんとかなっちゃうのがこの領域です。
採用側(企業)が思うこと、働く側(応募者)が思うことは考えが真逆なのです。
会社のカラクリ上、どうしても上がらない場合もある
それでも迷う場合は、利益率の高い業界を選ぶのも選択肢です。利益率が高ければその後の昇給も可能性があります。でも、その会社のカラクリ上利益がとても薄ければ、どんなに給料を上げてあげたいと会社が思っても限界があります。
頑張っても年収が上がらない!苦しい!転職したい!と思う場合は、冷静に自分の会社や業界の利益率を考えてみましょう。業界全体的に利益が薄いのであれば、業界を変えたほうがいいですし、業界全体的には利益が厚い作りなのであれば、職種を変えたほうがいいかもしれません。
また、ベンチャー企業から大手企業に転職する場合などは、このような「会社の給与テーブルそもそもが違ったから、転職したら年収アップしちゃった」ということもありえます。
年収上げたい、それは良いこと。だからこそ
年収を上げたいと思うこと自体はとても良いことだと思いますし、上げたい!と思って転職する人を支援してるとこちらも清々しいです。
だからこそ知りたいのですが、
転職先はなぜあなたを採用するために今以上のお金を払う必要があるのでしょうか?
という心えぐる問いを投げかけながら本日は終わります。
転職活動や面接は、あなたの全てを知ってもらう時間ではありません。「自分」という商材をどのように買ってもらうか・欲しいと思ってもらうか・評価してもらうか。の時間です。
一度客観的に考えてから、パッションを込めたストーリーを考えることが、心えぐられることもなく戦略的な回答が考えられる良い準備時間になります。
次回は、
1)えっ、これだけ言ってて柏木さんの会社が採用するなら経験者より未経験者なの!?
2)上場企業はIRで給与がわかっちゃうの?!
3)IR決算説明会資料で面接対策できちゃうの!?
の3本立てでお送りします!
株式会社ミライヘ代表取締役
GCDF-Japanキャリアカウンセラー/国家資格キャリアコンサルタント
転職や仕事の岐路を切り抜けるキャリア面談をやってます。
好きな食べ物:チキンカツ・ピザ あと、別軸で東京で1番小さい社長を目指してます。