仕事を辞めたい理由と違う仕事がしたい理由は違う

柏木です。今までに1000人以上の採用する側・採用される側の話を聞いていると思うことがあります。

「綺麗事より、もっと人間ぽいところ、喜怒哀楽のところを教えて欲しい」と。

そんな上っ面じゃない、もっと生々しくて、嫉妬とかも含めた感情の起伏は何があったのかを欲してる!と思います。

人を劇的に動かすのは危機感ですからね。危機感をどこで感じたのか?それが聞きたいんですよ、と思います。

転職理由と退職理由って似てますよね

「なんで転職したいと思ったのですか?」と聞くとき、いろんな答えがありますが、時々気になる回答があります。それは、

・外の世界が見てみたくなった、という退職理由と、

・自分をもっと評価される場所で働きたい、という理由です。

なんとなく聞いてると、あぁそっかって聴き逃したくなるのですが、この2つって実は違いますよね。

退職理由の中には、その会社をされば解決することが潜んでる

例えば自分にとって良い組織の中で働けない、とか上司との関係性、、、といったところを改善したくて転職さきを探している場合。

その悩みのほとんどは、「現職を去れば解決されること」だったりします。

辞めたら大体のことは解決されることの数々。それを転職先に求めるって、ちょっと違いますよね。面接ではなぜその会社を選んだのか?という趣旨の問いをされますが、転職したい理由を言うべき場所で退職したい理由を伝えると、「あれ?」と相手は思うことになります。

自分の大事にしている指針が会社と合わなくなることのストレスや腹立たしさってものすごいですよね。わかります。すごい共感します。

それを次の会社に持ち込むって、その会社の人事からしたら「現職で解決してから来てちょうだいよ」って言う気持ちでいっぱいになります。

Why you? Why now? Why our company?

逆に、転職したい理由になると、こんなことを知りたくて質問されることがあります。

・なぜあなたが転職先の会社に必要なのか?

・なぜ今のタイミングで会社を去ることを決めたのか?

・なぜ転職先の会社なのか?

自分はなぜ転職したいのか?辞めたい理由との区別は付いているか?の辻褄があえば、綺麗事じゃなくたって良いんですよね。綺麗事ばっかりになっちゃうと身構えちゃったりします。

そんなこんなで、転職活動の始まりで話す話は、綺麗事じゃなくてもっと喜怒哀楽が上がり下がりしまくった人間ぽい内容を話して良いんですよ。って思います。

「あぁ!そりゃあ転職した方がいいわ!」みたいなところにある、危機感とか腹立たしいこととか、そう言う「熱」があなたも私も動かされるよね!

そして危機感だけでは人は疲弊してしまうので、長期的に走っていけるエンジン=期待感が大事となるのです。

誰だろうアメとムチって言葉考えた人。すごいですね。

 

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