柏木です。りっきーが顎の手術をするということで、7月から1ヶ月間求職することになりました。「アゴの手術」なので、喋れない期間が長引くかもしれませんが、お客様に迷惑がかからないよう気をつけますので、何かあれば柏木までご連絡ください。
傷病休暇にした経緯
傷病休暇にするかどうかは、りっきーとMTGして決めました。冒頭3分で「傷病休暇にしたいんですけど」「お、はい、んじゃそれで進めよ」というカジュアルに決まりました。りっきー自身で色々と調べて、決めたことを承認するのが良いと思った。という、言ってしまえばこれだけなのですが、ここに至るまでのナレッジを共有します。
傷病休暇と傷病手当って何だ?
従業員10人未満の会社なので、就業規則は本来不要な小さな会社ですが、私達には就業規則的ものを作り、スーパーフルフレックスの規定的なものも作り、働き方においてはルールを土台に自由に意志決定をしてもらっています。コミュニケーションすら仕組みにしたい私なので、都度都度決めるなんて苦手です。業績が良ければ休みが取りやすくて、業績が悪ければ休みは取りづらい・・・という雰囲気を作ってしまうだろうなと思っていたので、先にルールを決めています。
その中で私達は、傷病休暇というものを作っています。
傷病休職
業務外の傷病により就業の継続、安定した労務の提供が難しい、または就業に適さないと会社が判断したとき
こんな感じです。で、この傷病休職になる場合は給与が発生しないルールになっているので傷病手当を申請してもらうことになります。
傷病手当は、協会けんぽが提供しているものです。仕事をすることが困難で、休みの間給与が発生しないなどのルールを満たした場合、お支払いするよ!というものです。
スーパーフルフレックスに、傷病休職は必要なのか?
次に判断に迷った壁がこれでした。
・話せない以外に大きく支障はない→仕事出来る、のでは?(と本人も思ってるので決断するまでは時間かかった)
・スーパーフルフレックスなんだから、労働時間をうまくバランスとって月の後半元気になってきた辺りでうまく仕事したら?
という2点が壁でした。でも傷病休暇にしました。その理由は2点あります。
1.情報管理を適切に対応できないシーンが増える
確かに元気かもしれません、もしかしたら仕事出来るかもしれません。ですが、体調の予期しない変化と、急ぎの返信があった時が重なった場合に最適な対応をしてもらえる・・というのは、性善説に立った考え方であり、従業員への甘えだと思いました。
私達は非常にセンシティブな情報を扱うので、情報管理には性悪説な立ち位置をとって管理することにしています。情報管理は、「環境(災害、障害)」と、「人間の意図的(不正や不正をする自分を正当化すること)・偶然的(操作ミス、物理的ミス)」を悲観的に避けるルール作りをしています。
性悪説に立たなくても徹底できる堅牢な情報管理をしたいなと常々思います。が、今私達にできるのはこれが身の丈です。
2.心理的契約の観点
心理的契約というのは、
「組織によって具体化される、個人と組織の間の交換条件に関する従業員側の知覚」
というものです。海外の雇用関係の議論でよく話題にされるものですが、ざっくりいうと「お前のことを会社は大事にするから、会社に成果を残すように頑張ってくれよな!」という信頼関係を示すものです。
スーパーフルフレックスで、フルリモートで個人の裁量が大きい中でも確実に仕事をしてもらうには、最後は会社や経営者と従業員の信頼関係しかないと思っているからです。元気になるかどうかわからない環境で、その顔色を気遣ってあげられない環境では最適なタイミングで休ませることができません。仕事をしてもらうよりも休んでもらう方が心理的契約によい影響をもたらすと考えました。
この2点から傷病休職を選択しました。無事に元気になってくれるといいですねぇ。
従業員がいると色んなことがある
さて、経営者の先輩方からは、「初年度でよく人を雇用する気になったね」と言われることが多いですが、そんな言葉じゃ語りきれんわ!!!と食い気味に&ため口きいてしまうくらい、人を雇用すると色んなことが発生するなぁと思います。それでも、もしも起業をお考えの人がいたら、「ぜったに人を雇用した方が良い」と伝えたいです。
特に採用領域に関わり、会社を実験台にしている私達にとっては、日々で発生する壁や課題は、そのままお客様企業へ持って行ける解決事例になります。「体験こそ全て。体験したからこそ言える事例にこそ意味がある」と思っているので、こんな何かも皆さんのいつかの事例になれば何よりです。
「何を事例にしてほしいか」というところ、大切なところなのでおさらいさせてください。それは、
「アゴの手術!?しゃべれないの!?へぇー!筆談ホステスみたいに筆談エージェントやる?」が、全く面白くなかったようでスルーされたという出来事です。
「面白くないことを言えば話せたとしても口をきいてもらえない」という点が今回のナレッジです。こういうタイミングの冗談は面白くないっぽい!!!
復帰した際には私のこのスベった一言によって出来た「各自の心の傷」の抜糸に取り組みたいと思います!!