柏木です。昨日の記事を見て、「へぇ〜、りっきーはそんなこと思ってるのかぁ〜」と発見があって新鮮でした。テヘヘ。
今日は、スーパーフルフレックスを試行錯誤するための管理体制についてお伝えします。
IT運用に関しては、何年かかって恩返ししたらいいのか(なる早でもっと発注できるようにならねば)のスペシャリストが設計していただいたインフラ環境を実現できました。神。
情報をたくさん扱うので、恐れなきゃいけないこといっぱい
私たちがもっとも恐れないといけないのは、「悪気はなかった」けど、「結果的に悪気があったように受け取られても仕方ないような情報管理のミス」。これを何としても避けなければなりません。
情報漏洩は、「機会・動機・正当化」
情報漏洩が起こるとき、
・機会(誰でも持ち出しできるような簡単に漏洩できる状況や機会)、
・動機(思わず漏洩したくなるような動機。例えば「お金に困っていて、これを売ればお金をえられる」、、等)
・正当化(だって給料が低いのが悪いんだし。といった、自分は悪くないと思う気持ち)が揃うと起こってしまうと言われています。
立ち上げたばかりの会社で、悪意のある情報漏洩が起こってしまったらそれはもう再起不能なのですが、問題は、「やるつもりはなかったけど漏洩してしまった」ということができる限り起こりえないような状態を作らなければなりません。今日はそんな状況を避ける非ITの部分をお伝えします。
基本体制:罪を憎んで人を憎まず、を目指した性悪説ルール
管理の基本体制は、「罪を憎んで人を憎まず」でいられるように、「人は失敗するよね」「人は気が緩むこともあるよね」をベースにしました。
基本の決済や支払い、捺印関連は全て私に集約しています。AmazonBusinessの購入に関しても、最終的に私がボタンを押さないと買えないようにしています。これはゆくゆくは解放していきますが、間違ったりして大ごとにならないようにリモートワーク・フルフレックスに少しずつ慣れてもらうための期間中は制約しています。
また、10人未満の会社なので、本来就業規則は不要ですが、就業規則も作成中で、
「あなたがやめて逃げ出したいと思っても辞めらなくて、辞めたくないと思っていても、不正があれば1秒で辞めてもらうケースもあるよ」というルールがあることの理解を日々続けていくようにしています。(実際は1秒は出来ないですが)
これは、以前とある会社の社長に「俺が経営ボードに就任した時に言われてな、背筋が凍ったんよ」とお話されてたのを思い出して作りました。
性善説が私は大好きですが、ルールの落ち度でミスがあったのに、メンバーを叱責するくらいなら、すこぶる性悪説に立っておいたほうが逃げ場がなくていいじゃん。って考えています。
マネジメント体制:マネジメントの基礎理論2W2Rで伝える
マネジメントは巨匠、海老原嗣生さんが教えてくれた、2W2R
・What=何を
・Way=どうやって
・Reason=理由
・Range=範囲
を伝えるようにしています。お互いにやっている内容や経験に違いが出ると、間違いなく差が開くのが「Range」です。Rangeの共通認識が違うと、
「なんでもやっていいって言ったのに、実際はぜんぜん受け入れてもらえない」と言った不満や、「なんでこんな狭い範囲でしか考えてこないんだろう」という不満が吹き出てしまいます。りっきーは任されることにやりがいを感じる人なので、どんどんやりがいを渡していけば良いのですが、どのラインまでがOKでどこからがOBラインなのかと言ったことは丁寧に伝えるようにしています。
意思決定の背景を伝える
『投げられたボールがどこへ飛んでいくかを知るには、どこから投げられたかが大事。』
という、いささかわかりづらい例えを子供の頃の塾の先生が教えてくれました。
未来を知るためには、歴史が大事。という解釈をしたんですが、まさしくそうだとおもっていて、なぜこの意思決定をしたのかの背景を伝えるようにしています。
ちなみに私は物事の「なぜ?」「なんで?」がわからないと納得しないタイプの人間なのですが、りっきーはそういうのを気にしないタイプの人なので、「なぜ?」を伝え過ぎてもきょとん顔されます。それでもゴリゴリ伝えにいきます。
余談ですが、りっきーは、「物事の背景云々の前に、あなたが出来てるの?あなたが出来てることなら納得して聞く」タイプです。なので私たちの会話は、「なんで?」と「誰が?」が多めの会話になります。
この会話の先に、未来の意思決定が出来るようになれたらいいなと思います。
同じ釜の飯を食べてきたからこそ
と、色々気をつけながらフルフレックス、リモートを導入している最中ですが、
これは以前に朝から晩までひたすら皆で仕事をして来た経験がベースにあってできる働き方だなぁと思います。うまく導入するにも、まだまだ工夫が必要ですね。
どんなにルールや環境を作ったところで、なんだかんだで最後は個人と個人の信頼関係で勝負するしかない、誠実さ勝負のような気がするので、日々トライアンドエラーを繰り返しながらお互い向き合っていきたいです。
株式会社ミライヘ代表取締役
GCDF-Japanキャリアカウンセラー/国家資格キャリアコンサルタント
転職や仕事の岐路を切り抜けるキャリア面談をやってます。
好きな食べ物:チキンカツ・ピザ あと、別軸で東京で1番小さい社長を目指してます。